序章
攻撃の魔法	防御の魔法	治癒・変換の魔法
	魔法一覧表

 

§ 防御の魔法 §

 
　防御の魔法は全部で37種類存在し、攻撃の魔法の次に種類が多い魔法です。間接的な効果の魔法ばかりなので他の種類の魔法よりはやや有用性が低い魔法が多いですが、そんな中でも「DISPEL」は極めて有効な魔法です。敵モンスターが使ってくる強力な魔法を一瞬にして消滅させることができるので、戦国ソーサリアンのヌエ（石化弾）や邪鬼（扇子）との戦いのときには必ず持って行くようにするといいでしょう。

§ ANTI-MAGIC §
汝、ANTI-MAGICの術もちうる時、黄金の光汝を囲みて、その身を護らんとす。すなわち、地のもの、火のもの、水のもの、風のもの、霊のもの、存在するすべての魔もの、その力を失うなり。たとえ邪悪なるもの身の先一寸に迫れども、汝が身に触るることなし。汝、この術もちうる時、ひとつとして恐るるものなし。

§ SWOON §
雷鳴轟き、稲妻はその矢で邪悪なるものどもを打たん。不可思議なるかな。この稲妻に打たれしものども、生気失いて動くことあたわずなりぬ。神の稲妻もちいて魔ものどもの生気を損ない、その動くを止むるは、これSWOONの魔法なり。但し心せよ。生気をもつものには恐るべき力を及ぼす魔法なれど、すでに生気を失いし霊のものには、この効きめなきものなり。

§ SHIELD §
地の象の魔もの、汝とその仲間に近づくること避けたし時は、狩りの女神たるアルテミスなる神と、生命を握りし光の神に祈るべし、さらばSHIELDの魔力、汝に与えれるるものなり。SHIELDとは、聖なる大楯なり。されど、他の象の魔ものを防ぐこと能わずなり。

§ GO MAD §
襲いきたるものが形あるものと認むる時は、汝、拳で天を突き「GO MAD」と唱うべし。たちまち三の光天より飛びきたる。三の光は万物の怒りなり。これ形あるものを打ちし時、そのもの怒り狂いついには恐れ正気を失いて、あるもの震えおののき、あるものは狂い歩く。これ狂乱の魔法なり。但し形なきもの、すなわち霊のものには効果あたわずなり。

§ TURN SPELL §
汝、ひざまづき、両の手を胸の前に組みてすべての善なるものに祈りし時、TURN SPELLの魔力あたえらるるなり。地・火・水・風より生まれたるものすべて、また霊の長たる神など、聖きもの寄りきたりて、その力を貸さん。よりて、いかなる魔ものが放つ力も、汝を損うこと能わず。それのみならず、魔ものの力は汝がものとなりて、其を発する魔ものに返りゆかん。

§ ICE WALL §
汝を護るは大神の楯のみにあらず。ICE WALLの術もちうれば、旧き氷穴に時を越え眠りたる精霊の封印とかれ、その冷気一千里を這いて、汝が身をとり巻かん。これすなわち氷の楯と呼び、氷の精霊、汝に従うことのしるしなり。汝、友と旅すること、友をも護る大楯とならん。但し氷の精霊は、水のもの・霊のものの眷属なれば。これに属する魔ものどもを防ぐこと能わずなり。

§ PEACE §
汝、邪悪なるものどもに一瞬の聖き心伝えて、その戦いを止めさせんと欲する時は、神の山の頂きにさしかかりしとき、知恵ある神と愛ある神に、宵待ちの花をたむけて、平和あらんことを神々に祈るべし。これPEACEのまじないなれば、邪なる心と、破壊、むさぼりにかられる魔ものどもみな、神々の知恵をたまわりて、しばしなごみのときをもてるものなり。

§ LOST MEMORY §
汝、大勢の秩序ある敵にあい向かいて、この難を避けんと欲すれば、汝敵に右なる手をかざし、それを円弧をえがくようにゆるやかに回すなり。これすなわちLOST MEMORYの魔力引き出せし儀式なれば、火の神、風の神、調和の神それぞれ汝に力貸して、汝の敵たる魔ものの記憶ことごとく忘却せしめ、よって汝の敵我を忘れ秩序なく歩きまわりて、すなわち闘志なくすなり。

§ HYPNOTIZE §
汝、地上の邪悪のものどもを意のままに操らんと欲すれば、東方の魔術師が伝えたるHYPNOTIZEの魔法もちうるべし。HYPNOTIZEをおこないたれば、闇、静寂、幻を支配したまえる三の王現れ出で、魔ものの心身を見えぬ糸で捕まえたまう。魔ものども、我知らずのうちに戦うことを忘れ、踵を返し、汝より離れゆくものなり。但し、悪霊どもにその効果能わざれば、心せよ。

§ SLEEP §
魔ものども動かざる魔力、これSLEEPの魔力なり。SLEEPとはすなわち眠りのことにて、この力はしずかの神のみわざなり。神、その白く細き指をもて、夢、幻、想の3の玉を操りたまう。それに触れし魔ものども眠りにつきて、指ひとつも動かぬものなり。ただ、眠るものは身体をもちたるもののみにて、肉を持たぬ霊のものには、効果なきものなり。

§ D-HYPNOTIZE §
汝、D-HYPNOTIZEの魔法をおこなえば、邪悪なるもの払うに難はなし。D-HYPNOTIZEとは、魔ものにまどわしの術をかけ、汝よりこれを遠ざける術なり。ひとたびこの魔力に触るるものは、汝、その最も嫌うものと思い、逃げまどう。火象が水を避け、クラーケンが火を恐るるごとくなり。偉大な魔法なれど、生くるものの恐れをもたぬ霊体には効あらざるものなり。

§ BLIND §
汝、魔ものどもの目を損なわんと欲すれば、持ちたる武器を胸の前に捧げ持ち、高き岩山に登りて朝日を受け、その武器にBLINDの魔力を宿らせよ。戦いにおいて汝その武器をもちうれば、その弾丸四方八方に飛びゆきて、悪なるものの目を射抜くであろう。見えぬゆえに汝をさがして右往左往、その動き弱まりぬなり。

§ INVINCIBLE §
汝、朝霧にたわむれつつ、白光の泉でみを浄めよ。しかるのちにINVINCIBLEの術をおこなえば、汝のエネルギー、もとの十倍にふくらむなり。INVINCIBLEとはすなわち無敵のことなれば、、汝の力に匹敵するものはなし。いかなる魔ものも汝の髪一本をも切ることできはせぬであろう。これ力の源、太陽の助けを受くる魔法ゆえなり。

§ FOG BANK §
汝、数多き敵にとりかこまれ、安全なる逃げ道失いたるときは、風の神と神秘の女神の力もちいて、FOG BANKの魔力の力呼び起こすべし。この魔力すなわち神秘の霧を風にのせ、汝をつつみて敵の目をくらまさんとするものなれば、この力によりて汝守られ、敵と相対しても汝少しも損なうことなきものなり。この力地なるもの、火なるものにのみ効果表すものなり。

§ BARRIER §
汝、四象の魔もの及び悪霊より身を守ることを欲する時は、両手の指を組みて地をたたき、しかるのちに天空に向かいて「BARRIER」の呪文を唱えよ。黄金色の光が汝及び友を守護し、すべての魔もの汝に近寄る能れずなりぬ。黄金色の光これすなわち汝がもちたる魂の燃ゆる色、加えて地水火風の精霊寄り来りて護るがゆえに、いかなるものより生まれし魔ものも力失うなり。

§ CONFUSION §
邪悪の力をもちたる魔ものども、大挙して襲い来たりし時はCONFUSIONの魔法の力を仰ぐべし。地・火・水・風四象のものどもより霊のものどもまで、存在せるすべての魔ものこの魔力に触れし時は、分別を失い、言葉を失いて、敵・味方の区別を持たず。魔もののちから封ずるによりて、汝を襲うこと能わず。ただ地をはい、宙を走るのみ。恐るべき混乱の魔法なり。

§ NEGATE §
汝、魔ものにとりかこまれ、その動き止めんと欲するときは、破壊の神、呪縛の神、時間の神に乞い願いて、NEGATEの魔力もちうべし。この魔力沈黙の呪縛によりて時の流れ止めて、魔ものどもの動き鎮めし魔力なれば、汝たちまち動き止りて、魔もの汝を損なうことなきものなり。ただ汝、時の神の加護にあずかる者ならば、汝止まりし時間を超越せしむるものなり。

§ SCARE §
敵なる魔ものどもに恐れを植え、追い払わんと欲する者は、SCAREの魔法をもちうべし。まず両の腕を交差させ、十字をつくり、声をはりあげ「SCARE」の呪文を唱えよ。これ万物、宇宙に存ずるすべてのものをつくりたまいし偉大なる神々の聖なる力を汝に宿らせし魔法なれば、聖なる力を嫌う魔物ども、汝を恐れて、逃げ去りしものなり。

§ CHAIN §
汝、大地の魔ものの力を避けたき時は、CHAINの術が効ありなん。CHAINの術とは、下級の魔術師も使う術なれば、易きことこの上なけれど、またその効果も薄きものと知れ。「CHAIN」の呪文となえるのみにて、地より出でし魔ものども、動かずなりぬ。但し、ひとたびの呪文によりては、ただ一体の地の魔ものよりほかに動きを封ずること能わずなり。

§ STILL AIR §
汝、空気より生まれし邪悪のものに悩まされし時は、風封じをおこなえ。風封じとは、STILL AIRの魔法のことなり。汝、まなこを閉じ、「STILL AIR」と唱えるべし。空気の流るるを止むるゆえに、空気にとけて悪をなすものどもも動くこと能わざるなり。但し、呪文一つで風の魔ものひとつの動きを封ずるのみと知れ。

§ STILL WATER §
STILL WATERの術、これも魔法のうちで最も易きもののひとつなれど、汝が水に属する敵にあい対する時、その効ありがたき術なり。右の人さし指にて、空に「STILL WATER」の文字を書くべし。水に属する敵、火に遇いたるがごとくに動かずなりぬ。但し、下級の術によりて、ひとたびに一体の水の魔ものをのみ、封ずるものなり。

§ PROTECT §
汝がその身を護るに益あるものに、"強固なる楯"というがあり。これを手に入るる法をすなわちPROTECTの法と言い。鉱脈王に願いて楯をたまうものなり。この楯、命もちたる金属オリハルコンをもちてつくられ、溶岩王の熱き息吹と岩石王の拳によりて鍛え上げられし、最強の楯なり。悪しき者ども、ひとつとしてこれを通ること能うはずはなし。

§ FIRE WALL §
汝、地底に住むもの、水に寄りし魔ものを避くること欲する時は、"炎の楯"をもちうるがよし。"炎の楯"はFIRE WALLの魔法によりて与えらるる楯なり。火の精、汝に力を貸したもうて渦まく火炎を壁となし、魔ものどもを防ぐ。この火炎の壁を呼びてすなわち"炎の楯"と言うものなり。但し、同じく火より生まれし魔ものと風の魔もの、悪霊には効なきものと知れ。

§ ILLUSION §
汝の敵数多く、乱れ動きて汝を襲うならば、その動く力を弱むるがよし。ILLUSIONの術が敵なる魔ものの動きを弱むるに効果あり。但し、魔ものがいかなるものか、両の目で間違いなく見定めよ。それが生身の身体を持たぬ邪悪なる霊なれば、この術もちうること危険なればなり。霊に属さぬ魔ものに対しては、ためらいなく「ILLUSION」の呪文となえるべし。

§ DISPEL §
汝、邪悪なる敵の魔力にかかりて、身体の自由きかざることあらば、DISPELの魔力もちうべし。DISPELすなわち邪悪なる力追い払いし聖なる魔力なれば、汝の身体にかかりし邪悪なる力ことごとく追い払い、汝の身体聖なる力もちてぬぐい清めて、汝の身体邪悪なる魔力の力より開放せしむものなり。さらば汝再び身体の自由もどりたるなり。

§ SPELL BOUND §
汝、魔力をもちて魔ものの動き止めんと欲すれば、SPELL BOUNDの呪い、魔ものにかけるべし、すなわち汝呪縛と魔力と調和の神々に祈りをささげ、古来より伝わりし九字の秘宝をもちてこの魔力を召喚すべし。魔ものたちまち全身金縛りにあいて、身動きとれざるものとなりぬ。このみわざ神々の気高き魔力ならば、この力及ばざる敵なきなり。

§ STILL FIRE §
汝を襲わんとする火の悪魔、悪鬼どもの力を封ずるには、STILL FIREがよき魔法なり。水に手を浸し、「STILL FIRE」と唱うべし。火の魔ものを鎮めるは水のアストラルなれば、水の精霊の力を借りるがよし。但しこのSTILL FIREの魔法、下級の魔術師のもちうる易き術なるが故に、炎の魔もの一体の動きを封ずるばかりなり。

§ S. CHAIN §
汝、霊の悪なるものに憑かれ、苦しめられし時、その霊の動きを止むる術をもちいること、可なり。この術を呼びてS. CHAINの術という。ひとたび「S. CHAIN」の呪文を唱えれば、汝につきまとい、呪縛する霊、動かずなりぬ。但し数多くの霊汝をとり囲み襲い来るときは、効率よき術とは言い難し。なぜならば、この呪文、ひとたびに一体の動き止むるのみなればなり。

§ EXOCISM §
汝、邪悪なる霊にとりつかれ、またはつきまとわれて悩まされしときは、生命の神、神秘の神、調和の神に祈りて、EXOCISMの儀式おこなうべし。EXOCISMすなわち邪悪なる霊を払いし儀式の魔力なれば、地水火風の精霊たちまち汝のもとへ集いまいりて、汝を苦しめ惑わす邪悪なる霊、たちまち払い清め、汝再び命の力満ちあふるるようになるなり。

§ GRIT WEAKEN §
汝、魔力をもちて敵の攻撃せんとしたる意思を喪失せしめんと欲すれば、汝敵の目をにらみ、呪縛、神秘、幸運、調和の神々の力をあい混ぜて、GRIT WEAKENの魔力召喚すべし、この魔力すなわち敵の闘争せんとする本能を呪縛し、神秘のベールで包み隠さんとするものんれば、すなわち敵の攻撃力の鈍くなりて、汝の損なわれし危険減らすものなり。

§ SENILITY §
魔ものどものちからを減ずる法に、SENILITYというあり。これすなわち、道にはずれし邪悪な魔ものの生気を抜き、老化させるによりて、その力を減ずる法と見よ。効力を現しむその法としては、左の中指額に置きて十字を描き「SENILITY」と唱えるがよし。肉ある魔ものの力、いちじるしく減ずれども、すでに生気なき霊のものには効なきが故に、このこと心に留むるべし。

§ SLOW §
汝、敵の動きを読み、確実なる攻撃をなさんと欲すれば、SLOWの魔法をもちうること最上の策なり。SLOWとはすなわち遅きことの意なれども、汝の動作ゆるやかならず、敵の動きの遅きことをさすものなり。つまりは汝「SLOW」の呪文唱えれば、汝の動きの速さ2倍に増すが故に、敵なる魔ものの動きが遅きものに見ゆる道理なり。

§ TURN UNDEAD §
汝、邪悪なる悪霊に出会いし時は、クェシュの手印を結びて、「TURN UNDEAD」という呪文を唱えよ。この呪文は汝の聖なる清い心を喚起せしめて大いなる聖なる力となし、空高く舞い上げ地上に降り注がんとするものなり。されば悪霊この魔力に触れしとき、たちまち邪悪なる心清められ、すなわち邪悪ゆえに存在しえたるその姿、もはや現せざるごとくならん。

§ LOST MORALE §
汝、魔力をもちて敵の攻撃せんとしたる本能を失わせ、すなわち敵を消えうせしめんと欲すれば、汝、夜の女神と昼の神、愛の女神と呪縛の神をあい呼びたまいて、その力によりてLOST MORALEなる魔力を召喚すべし。この魔力空の高みに昇りて分裂せしめ、それに触れし魔ものことごとく闘志を捨てて逃げ去るものなり。

§ HOLY WATER §
汝、汚れしものに周囲を取り囲まれて、いかなる逃げ道もなきに至ったら、知恵の神、魔力の神、神秘の女神らそれぞれに十字を切りて祈り、HOLY WATERの魔力を乞い願うべし。この魔力すなわち汝の目の前にて聖水八方に飛び散り、それに触れし悪霊に、たちまちバプテスマを授け給うなり。これ神の優しさなれば、清められし魔ものつまり悪意抱かず闘志減少するものなり。

§ TIMIDITY §
汝、邪悪なる敵に囲まれ、魔力をもちて敵をいかくせしめんと欲すれば、汝両の手を大きく広げ、戦いの神、呪縛の神、神秘の女神の加護を祈りて、TIMIDITYの魔力を召喚すべし。この魔力、汝の敵に天変地異のまやかしを見せ、汝を力ある者と思い知らしめて、敵の恐怖の心をあおり、臆病なる思い抱かせるものなり。これによって敵の闘志半減せしむるなり。

§ SAND STORM §
汝、邪悪なる敵の追跡を、聖なる砂嵐をもちて振りはらおうと欲するときは、汝まずひと握りの砂をもちてこれを風にかざし、風と魔力を司る神々に加護乞い願うべし。汝、この魔法の儀式おこなえば、すなわち魔力なる風まき起こり、地面の砂巻きあげて、たちまち大嵐起こるなり。魔ものこれをくらわばその速さ半分になるものなり。風の魔もの風をはらみて力増すなればこの術あだなり。

ソーサリアンのマニュアルを元に、文章・構成を編纂しています。

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