YUZO KOSHIRO EARLY COLLECTION 2ND+
古代祐三 アーリー・コレクション・セカンド・プラス

　D4エンタープライズのエッグミュージックレコードレーベルより発売された古代祐三氏の初期作品集。1998年にエインシャントから出た『Early Collection 2nd』の復刻版。ゲーム音楽配信を手掛けるEGG MUSICの企画作品で、1000枚限定の生産。同年9月には、第１弾にあたる『EARLY COLLECTION 1ST+』も復刻発売されている。なお、ジャケットは一新されている。

　復刻にあたって、1998年発売のオリジナル版では明記されていた各ゲームのタイトル名が、今回のCDでは権利上の関係のためか伏せられてしまっているが、収録されている曲自体は全く同一のものである。ボーナストラックにはゲームギア版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が追加収録されており、オリジナル盤を持っている人にとっても貴重な一枚となっている。なお、15曲目の「Sprit」の曲名は誤記で、正しくは「Spirit」。ちなみに、マスタリングを担当しているのは『EVE burst error』や『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』など主にPC系のゲーム音楽で有名な故・梅本竜氏である。ライナーノーツでは古代氏が再度各作品の解説を行っている。

　表記されていないゲームのタイトルは以下の通り。
SHOOTING -1993- → MEGA DRIVE : Slap Fight MD
ACTION -1991- → GAME GEAR : GG忍
ACTION -1993- → 没作品 : The Stickman is Back
ACTION -1991- → GAME GEAR : SONIC THE HEDGEHOG

● SONIC THE HEDGEHOG
…いわずと知れたセガのハイスピードアクションゲーム。日本は元より世界規模で大ヒットした作品で、主人公のソニックはセガの看板キャラクターにもなっている。オリジナルのプラットフォームはメガドライブであり、ゲームギア版はその移植にあたる。ゲームギア版の移植を担当したのは古代氏が興したゲーム＆ゲームサウンド開発会社「エインシャント」であり、そもそも会社を興す契機となったのがこのGG版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』だった。古代氏はサウンドの全てを担当しているが、このCDには古代氏が作ったゲームギア版用の新曲のみが収録されている。ちなみに、海外ではマスターシステム（ゲームギアとハードウェア構成がほぼ同じ）でも発売されている。