| エインシャントのホームページを通じ、1000枚限定で販売された古代祐三氏の初期作品集。1992年にアルファレコードから発売された『Early Collection』の続編。このCDは2010年に復刻されており、収録タイトルを追加した上で『EARLY COLLECTION 2ST+』として発売されている。なお、この半年ほど前にエインシャントから販売されていた『トア〜精霊王紀伝〜』はCD-Rに記録した物だったが、今回はプレスCDになっている。 ●SlapFight MD
…『Slap Fight』は1986年に東亜プランが制作しタイトーから発売されたアーケードゲームで、縦スクロールのシューティング。1993年にメガドライブに移植されており、MNMソフトウェアが開発を手がけ、テンゲンから販売されていた。音楽を担当したのは古代氏で、作曲をしたのは後述のStickmanの直後との事。ゲームには『イースII』のオープニング「TO MAKE THE END OF BATTLE」に似た感じの曲など、ここに収録された曲以外も存在するが、古代氏が担当したのはこのCDに収録された曲のみの模様。なお、「葛藤(Kat-Tou/unused)」は『ソーサリアン』時代に作っていた未完成の没曲で、今作にはそれを作り直して入れられている。ちなみに、SlapFight MDは出荷数が少なく、古代氏が音楽を担当した事が知れ渡った現在（2015年2月）となっては、数万円と言う超が付くほどのプレミアソフトと化している。 ●GG忍
…1991年4月にセガからゲームギアで発売された横スクロールアクションゲームで、メガドライブの『ザ・スーパー忍』をベースにした移植作品。音源はPSG3音＋ノイズで構成されており、「Boss 1」と「Joe...」は、メガドライブ版の「TERRIBLE BEAT」と「LONG DISTANCE」をPSG音源用にリアレンジした曲である。「Far Away」は『The GG忍II』で使われた曲で、「Contact」と「Harakiri」は未使用。ちなみに、「Harakiri」は元々『アクトレイザー』用に作られた没曲だった。『The GG忍』『The GG忍II』の曲は2009年に出たサントラCD『忍 MUSIC COLLECTION』にも収録されている。続編の『The GG忍II』は1992年12月の発売。 ●The Stickman is Back
…ボツ作品。時期的には『BARE KNUCKLE II』から『BARE KNUCKLE III』の間くらいに作られていたもので、没になった作品がどの機種向けでどんなゲームであったのかは不明であるが、使用されている音源構成から考えるとメガドライブ向けに作られていた作品であると思われる。楽曲はベアナックルシリーズのようなハウス系が中心。 ●My First Compositions
…古代氏が初めて作ったオリジナルミュージック群で、『ザナドゥ・シナリオII』と『イース』のルーツになっている作品群。作成年が1987年となっているが、ザナドゥ・シナリオIIの発売年は1986年なので実際は1986年以前に作っていたのだと思われる。ちなみに「About Happiness」は2014年2月発売の『THE LEGEND ARTISTS』にも収録されている。 ライナーノーツには、古代氏による作品ごとの解説が掲載されている。 | 
