NAMCO X CAPCOM ORIGINAL SOUNDTRACK
ナムコ クロス カプコン オリジナル・サウンドトラック

　カプコンセルピュータレーベルから発売された『ナムコ クロス カプコン』のオリジナルサウンドトラック。ナムコ クロス カプコンの音楽CDとしては、ゲーム初回購入者特典として配布された『NAMCO X CAPCOM SPECIAL SOUND TRACK』に続いて2作目。

　『ナムコ クロス カプコン』はナムコよりプレイステーション２で発売されたシミュレーションRPG。開発はモノリスソフトで、ディレクターは『スーパーロボット大戦』シリーズのプロデュースやシナリオを手がけていた森住惣一郎氏が務めている。物語は、”ゆらぎ”と呼ばれる空間の歪みで異世界と繋がり、蝕まれつつある渋谷から始まる。ゲームには、『ドルアーガの塔』『ワルキューレの伝説』『テイルズ オブ デスティニー』『クロノア』『ゼノサーガ』などのナムコ作品と、『魔界村』『ストリートファイター』『ロックマンDASH』『ヴァンパイアハンター』『ジャスティス学園』などのカプコン作品の歴代人気キャラクター達が登場し、タクティカルバトルを演じていくお祭り的な内容となっている。2012年には、バンダイナムコゲームスとカプコン、そしてセガのキャラクターが登場する続編的作品『プロジェクト クロスゾーン』がニンテンドー3DSで発売されている。

　ゲーム内で使われている楽曲は『ナムコ クロス カプコン』用の新曲をベースに、登場する歴代名作キャラクターの原作ゲームで使われていた楽曲が随所に流れると言う構成となっており、古代祐三氏はオープニング主題歌「すばらしき新世界」と、エンディング主題歌「いつかきっと、月光（つき）の下で」の２曲で参加している。なお、クレジットに記載はされていないが、「すばらしき新世界」のミックスは、マニピュレーターやミキシングエンジニアとしても活躍しているミュージシャンのxign（サイン）氏の手によるものである。この曲はゲームミュージックイベント「EXTRA 〜 HYPER GAME MUSIC EVENT 2007」でも披露されており、イベントを記念したアルバム『EXTRA - OFFICIAL COMPILATION』では初期のインストバージョンを聴く事が出来る。また、前述の3DS『プロジェクト クロスゾーン』でも同曲は使われており、『ナムコ クロス カプコン』を象徴する曲となっている。

　このCDでは、『ナムコ クロス カプコン』用に作られた新曲（30曲）だけではなく、ゲーム内で使用されたナムコ（22曲）とカプコン（17曲）の歴代名作ゲームのアレンジ曲も合わせて収録している。古代氏の曲は、上記のボーカル２曲と、同曲のピアノバージョンやインストバージョン、そしてカラオケバージョンなどの計７曲が入っている。歌詞カードには「すばらしき新世界」とエンディング主題歌「いつかきっと、月光（つき）の下で」の歌詞の他、作曲者の古代氏、ディレクターの森住惣一郎氏、プロデューサーの岡本進一郎氏からのコメントも掲載。