Akumajo-Doracula Gallery Of Labyrinth Original Soundtrack
悪魔城ドラキュラ・ギャラリー・オブ・ラビリンス オリジナル・サウンドトラック

　コナミデジタルエンタテインメントのマルチメディアカンパニー（社内カンパニー）より発売された『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』のオリジナルサウンドトラック。コナミの通販サイト：コナミスタイルの限定販売作品。先着購入特典には、『幻想水滸伝』シリーズのキャラクターデザイナーを務める石川史氏描き下ろしのミニサイズポスターが付いてきた。

　『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』は、ニンテンドーDSで発売された2D横スクロールタイプのアクションゲームで、DSで発売された悪魔城シリーズとしては、『蒼月の十字架』に続く第２作目となる。悪魔城ドラキュラシリーズはMSXやファミコンなどの8bit時代からの伝統あるコナミのアクションゲームで、海外ではキャッスルバニア（Castlevania）として知名度と人気が高い作品であり、ギャラリーオブラビリンスは海外だと『Castlevania: Portrait of Ruin』と言うタイトルで発売されている。本作は1944年のヨーロッパが舞台で、ストーリー的にはメガドライブで発売された『バンパイア・キラー』の続編にあたる。プレイヤーはベルモンド家の末裔ジョナサン・モリスと魔法使いシャーロット・オーリンの２人を、状況に応じながら切り替えつつ操作して、各ステージを攻略をしていく事となる。ちなみに、2010年8月4日にXbox360のXbox LIVE アーケード向けに配信された『悪魔城ドラキュラ ハーモニー オブ ディスペアー』は、DSで発売されたドラキュラ3作品のマップを過去のシリーズの登場人物で遊ぶ作品となっていて、そこでは古代氏の音楽も使われており、オリジナルサントラも発売されている。

　今作の楽曲を主に手がけているのは、この10年ほどにわたって『悪魔城ドラキュラ』シリーズの音楽を担当してきたコナミの山根ミチル氏で、そこに古代祐三氏の5曲が加わる形となっている。古代氏は楽曲制作の間、DS前作の『蒼月の十字架』を絶えずプレイし続けたと言い、２大ＧＭ作曲家の”奇跡のコラボレーション”によって生み出された音楽は、80年代にゲーマーを熱中させたコナミの音楽を髣髴とさせるものへと仕上がっている。なお、古代氏がコナミで音楽を担当するのは『DDR STRIKE』以来2作目であり、ニンテンドーDSで音楽を手がけるのはこれが初めてであった。ちなみに、同じニンテンドーDSの作品で、今や古代氏を代表する作品となった『世界樹の迷宮』はギャラリーオブラビリンスの２ヵ月後の発売だった。

　今作のCDでは、DISC1にゲームで実際に使われたDS音源バージョンが、DISC2にはDSにコンバートされる前の原曲が収録されている。ライナーノーツには各曲の解説のほか、プロデューサーIGA（五十嵐孝司）氏、ディレクター櫛渕敏氏、サウンドコンポーザー山根氏、サウンドディレクター高橋哲史氏、サウンドコンバート三浦憲和氏、そして古代氏がコメントを寄せており、ここでは、ファミコンやMSXで神業的なサウンドを奏でていたコナミのドラキュラシリーズは古代氏にとっても大きな影響を与えた作品であり、氏にとって原点である事が語られている。