XANADU Sound Collection
ザナドゥ・サウンド・コレクション
| CD |
| Label レーベル |
BEEP2+Sounds |
| Cover 前面 |
|
| Release Date 発売日 |
2016/10/23 |
| Published by 発売元 |
BEEP 三月うさぎの森 |
| Catalog Number 型番 |
B2PS-1001 |
| Release Price 価格 |
\2,700 + 税 |
| Disc length 全長 |
70:47 |
株式会社三月うさぎの森（屋号：BEEP）のBEEP2+soundsレーベルより発売された『ザナドゥ』のオリジナルサウンドトラック。BEEP2+soundsレーベル発足記念作品。発売日前日にはBEEP秋葉原店にて発売イベントのファンミーティングが催され、来場者向けに先行販売も行われた。初版は年をまたぐことなく完売しており、翌年初めには第２版が販売を開始している。なお、第２版ではライナーの誤植等が修正されており、公式サイトにて初版購入者向けの正誤表がPDFで公開されている。
『ザナドゥ』は、『ドラゴンスレイヤー』の続編として1985年に発売されたアクションRPG。キャラクターメイクで作成した主人公を操作し、モンスターを倒してお金やアイテムを収集しながらレベルアップさせ、最終的にはキングドラゴンの討伐を目指す。10までのレベルが存在するフィールドには、各SHOPや小部屋に区切られたTOWER、レベル間を繋ぐCAVEなどが配置されており、アイテムを駆使するなどして踏破する必要がある。また、フィールドとTOWERには徘徊しているモンスターは数に限りがあるため、手に入る経験値・GOLD・アイテムも自ずと上限が出てくる。初期のパラメーター設定や、モンスターの討伐方法（剣 or 魔法）、レベルアップのタイミングなど、試行錯誤しながらのバランスを考えて進行するのが攻略の肝となる。”スタープログラマー”木屋善夫氏の下で制作されたザナドゥはPCゲーム史上空前絶後の40万本を超える売上を記録したと言われており、当時のPCゲーム市場をおよそ一年間に渡って席巻したメガヒット作品であった。
ファルコムのゲームで初めてオリジナルの音楽が作られ、以後３０年以上に渡って連綿と続くファルコム音楽史が始まった記念すべき作品、それが『ザナドゥ』である。音楽を担当した高橋俊弥氏は、それまでにPCゲーム系雑誌ログインで音楽関連の記事を書いていた実績があり、招聘される形で開発チームに加わっている。まずは開発機種であるX1（PSG音源）向けに音楽が作られ、その後、数々の機種に移植されている。移植にあたって各ハードの音源構成に合わせ楽曲も練り直されており、PC-8801mkIISR（及びPC-8001mkIISR）版とFM77版ではFM音源の特性にあった楽曲としてアレンジされている。また、音源の搭載されていないPC-8801mkII版やPC-9801版でもBEEP単音で楽曲が奏でられるなど、音楽を鳴らす事への力の入れようがうかがい知れる。なお、最後発のMSX Megarom版は音楽面が一新されており、当時社員として在籍した石川三恵子氏オープニングや各ボス戦などに専用の楽曲が作られるなど、原作とは全く異なる移植がなされていた。
このCDでは、1985年から1987年にかけて発売された『ザナドゥ』のオリジナルサウンドトラックを収録している。最初に発売されたX1版（PSG音源）をはじめ、PC-8801/mkII版（BEEP音源）、PC-8801mkII SR, 及びPC-8001mkII SR版（FM音源）、PC-9801版（BEEP音源）、FM-7/77版（PSG音源）、FM-77/77AV版（FM音源）、MSX2 Diks版（PSG音源）、そして音楽面が一新されたMSX Megarom版（PSG音源）と、ザナドゥの原作版の全ての機種・音源バージョンが対象となっている。これら中でこれまでにサントラとして発売されたことのあったのは、『ORIGINAL SOUND OF XANADU VS Ys（カセットテープ）』と『Falcom SPECIAL BOX '91（音楽CD）』に収録されたことのあるMSX Megarom版のみであり、”悪魔のワルツ”の異名で知られるザナドゥの名曲「LA VALSE POUR XANADU」はゲーム発売後３０年以上経って初めてのサントラCD化であった。ライナーにはザナドゥのゲームと音楽の解説、ザナドゥの機種別の紹介、発売機種一覧、関連音楽作品一覧、そしてCD制作ディレクター金澤剛志氏（Ys MUSIC FILESの管理人）によるライナーノーツが掲載されている。また、録音やサウンド＆マスタリングエンジニアとしてNPO法人ゲーム保存協会の理事長ルドン・ジョゼフ氏が参加協力している。このCDでは上記二名の他にも多くのゲーム保存協会会員が協力をしており、同協会はCooperationとしてスタッフ一覧にその名を連ねている。
