Live Music by Piano and Strings: Sekaiju no MeiQ I&II SUPER ARRANGE VERSION
ピアノと弦楽器の生演奏による 世界樹の迷宮I＆II スーパー・アレンジ・バージョン

　5pb.Recordsから発売された『世界樹の迷宮』と『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』のアコースティックアレンジアルバム。『世界樹の迷宮』シリーズとして３作目のアレンジ盤。ゲームミュージックイベント「EXTRA」シリーズ関連作品。2013年には販売終了したCDの中から特にリクエストの多いものを選んで復刻する「リパッケージプロジェクト」にて再発売されている。CDエクストラには特典として、収録曲全曲の手書きの楽譜３３ページ分がPDFデータ形式で収録されている。なお、このCD発売の約半年後には、同様のコンセプトの古代祐三氏楽曲アレンジ作品である『ピアノと弦楽器の生演奏による 7TH DRAGON SUPER ARRANGE VERSION』も発売されている。

　プロデュースと全曲アレンジは、世界樹の迷宮シリーズのアレンジ盤で、もはやお馴染みとなっている「GEM Impact」の日比野則彦氏が担当している。今回のアレンジ企画は、約半年前の『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 SUPER ARRANGE VERSION』にて日比野氏がアレンジした「迷宮I 古跡ノ樹海」「迷宮VI 禁忌ノ森」２曲の”優しいアレンジ”が、作曲者の古代氏やユーザーから好評を受けた事によって実現したもので、全曲が同じメンバーによる演奏となっている。ピアノを演奏するのは、様々なジャンルのアーティストと交流があり編曲家としても活躍する大貫祐一郎氏で、これまでに『世界樹の迷宮II ピアノスケッチver.』など世界樹アレンジ作品２作に参加している。バイオリンは、洗足学園音楽大学フィルハーモニー管弦楽団員の天野千恵子氏。チェロは、室内楽やオーケストラなどライブ演奏や、テレビドラマでの役者の演奏吹き替え等々を行い、武蔵野音楽大学非常勤講師も務める山崎みのり氏が担当している。ギターを弾いているのは、映画音楽などを担当し数々のソロアルバムも発売するなど幅広く活動している成川修士氏。パーカッションは、アーティストのライブサポートやレコーディング、舞台・映画・テレビ・ゲームなどの音楽に数多く参加をしている佐藤直子氏で、『世界樹の迷宮 SUPER ARRANGE VERSION』、『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 SUPER ARRANGE VERSION』に続いて今作が３作目の参加となる。曲目には、アコースティックアレンジに適した優しいメロディアスな曲が選ばれており、大部分は前２作のアレンジ盤でも選ばれていた曲たちである。新たにアレンジ曲として採用されたのは、「I」が「迷宮IV 枯レ森」の１曲、「II」が「迷宮II 常緋ノ樹林」「迷宮III 六花氷樹海」の２曲のみとなっている。ちなみに、「さぁ冒険を始めたまえ！」は、前作でも日比野氏がアレンジしていたが、その時はピアノソロアレンジであり、今作では弦楽器を中心としたアレンジを収録している。「迷宮I 古跡ノ樹海」も同様に日比野氏によるリアレンジで、こちらは「I」の「迷宮I 翠緑ノ樹海」とのメドレーアレンジに生まれ変わっている（どちらも、ダンジョンの1F〜5Fの曲）。ライナーノートでは、古代氏と日比野氏はもちろんのこと、演奏者も含めたメンバー全員のコメント・プロフィールを顔写真と共に掲載している。