THE LEGEND OF DRAGON SLAYERS
ドラゴンスレイヤー伝説
| Tape | CD |
| Label レーベル |
DATAM(DATA MUSIC) / TAPE データム テープ版 |
DATAM(DATA MUSIC) / CD データム CD版 |
| Cover 前面 |
 |
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| Release Date 発売日 |
1988/11/25 | 1988/11/25 |
| Published by 発売元 |
POLYSTAR ポリスター |
POLYSTAR ポリスター |
| Catalog Number 型番 |
X28X1011 | H32X20012 |
| Release Price 価格 |
\2,800 | \3,200 |
| Disc length 全長 |
— | 57:23 |
ポリスターのゲームミュージック部門“データム”より発売された、ドラゴンスレイヤーシリーズのアレンジ盤。「Dragon Slayer」ロゴのステッカー付。データムから発売されたファルコム作品としては『ALL SOUNDS OF SORCERIAN』に続いて２作目であり、また最後の作品となった。この１ヵ月後にはキングレコードより“ファルコムレーベル”が発足しており、その発足記念作品である『Falcom SPECIAL BOX '89』以降のファルコムの音楽作品は、基本的にキングレコードのみで統一されることとなる。
ドラゴンスレイヤー（ドラスレ）シリーズは、プログラマーである木屋善夫氏によって制作されたゲームに冠せられた名称で、1984〜1994の10年間に8作品が発売されており、主にX1やPC-8801、PC-9801などのパソコンで発売されていた。1984年発売の第１作『ドラゴンスレイヤー』から始まり、PCゲーム市場を席巻するほどの大ヒットを記録した『ザナドゥ』(1985)、及び続編の『ザナドゥ・シナリオII』(1986)が第２作にあたり、1986年のドラスレJr.『ロマンシア』が３作目、以後、1987年にファミコンやMSXで発売された『ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー』、そして『ソーサリアン』と続いている。なお、今作に収録された音源を録音していた時点ではアペンドディスクの『ソーサリアン 追加シナリオVol.1』がシリーズ最新作であった。
ゲーム黎明期の作品である初代（I）『ドラゴンスレイヤー』では音楽と言うべきものは流れておらず、足音のBEEP音がちょっとしたメロディになっている程度であった。本格的にゲーム中に音楽を導入するようになったのはIIの『ザナドゥ』からであり、PSG音源やその当時ようやくPC上で使われ始めていたFM音源を使って曲が作られている。作曲者は雑誌「ログイン」でFM音源などの記事を書いていた高橋俊弥氏。続編の『ザナドゥ・シナリオII』と、Jr.（III）の『ロマンシア』では、阿部隆人氏が中心であるが、雑誌「マイコンBASICマガジン」にてYK-2と言う名で記事を書いていた古代祐三氏もアルバイトで参加し曲を作っている。ファミコンの『ドラスレファミリー』は全曲古代氏の手によるもので、大ヒット作となったVの『ソーサリアン』の楽曲は大半が古代氏が手がけている。『イース』と共に各方面で高い評価を得た古代氏の名はこの1987年に不動のものになったと言える。なお、ソーサリアンにはファルコム初の音楽専門社員である石川三恵子氏もスタッフの一人であり、約4分の1くらいの曲は石川氏の曲である。また、ソーサリアンの追加ディスクは全曲石川氏が担当している。
今作のアレンジを担当しているのは、故・木村直樹氏（最終所属：HOT KUMA）。シンセイサイザーを用いたロック調であるが、様々な楽器で奏でられているそのアレンジは、数あるファルコムの音楽作品の中でも異彩を放っていると言える。プロローグとエピローグ以外はゲーム発売順の曲順になっており、ドラスレシリーズを一つの作品として纏め上げたかのような世界観を構築している。なお、3トラック目はドラスレJr.『ロマンシア』からの選曲であるが、ソーサリアン内のシナリオである「ロマンシア」にて流れた曲「ヴァイデス」も含まれていたりする。また、全7トラック中5トラックがソーサリアンの曲が入っているため、今作はソーサリアンシリーズを中心に据えたアルバムと見なす事も出来る。ちなみに、今作のアルバム名が1989年に発売されるドラスレVI『ドラゴンスレイヤー 英雄伝説』似ているが、この当時英伝はまだ発売されておらず当然その曲も入っていない。ライナーノートにはドラスレシリーズに関する解説と、今作のアレンジの世界観などが語られており、同紙面には曲ごとの解説も載っている。モノクロではあるがドラスレシリーズのパッケージイラストも載っており、また、裏にはGORO MURATA氏による「巻物に描かれた聖剣ドラゴンスレイヤーの絵」のカラーイラストが載っている。
